〔088〕荒島岳 (1,524m)
2002年05月25日(当時53歳)
  全国的に天気が良いことを確認して、前夜の9時半に家を出る。今回も楽な山登りをする為に一番コース時間が短い佐開から登ることにしたが、登山口までの鬼谷林道が中途半端でなく、横道に入ってしまい車の底を擦りながら林道を走り回る。
登山道入口には車5〜6台が止められるスペースがあるが誰も来ていない、3時に車を止めて仮眠する、気温6℃、防寒着を持ってきていないので寒くて寝ていられない。
  6時20分出発、杉木立から雑木林になり道には様々な植物が生えている、山菜の知識があればと思うほどの植物層が厚い。 6時55分、35分で勝原スキー場からの
登山道の分岐点に着く。 若干降り、もちがかべと呼ばれている急登を消化し、見晴らしの良い尾根道に出るとわずかな残雪と山頂が見えてくる。
  7時46分、1時間26分で山頂に着く。 天気は最高、誰も居ない、360°の展望があり、東面には次に登りたい残雪多き白山が見えていた。
  下りは登山道に生えている可憐な野草の花を写しながらゆっくり降りる、イワカガミ以外名前を知らないのがくやしい。  あまりの天気にもう一泊して白山に登りたいが、今回はこのまま帰る、次回は残雪の白山に登りたいが標高がここの倍はあるので気合を入れて行かないと。
地図で見て判る通り鬼谷林道はかなり険しい。
四駆以外の車では行かない方が無難です。
ちなみに我がFFセダンはどこでも行きます。
佐開道の登山口にあるささやかな道標。
登山道は穏やかな傾斜で始まるが、睡眠不足の体には堪える。
登りは序々にきつくなってくる。
35分で”佐開分岐”に着く。
もちがかべの急登、整備されているので登り易い。
登山道より山頂を見る、所々に残雪が覗いている。
この尾根道にお花が沢山咲いていた。
1時間26分にて ”荒島岳”(1,524m)に到着する
背後には残雪の多い ”白山”が聳えていた。
登山道で見かけた山草、名前を知らないのが残念。
右下の花は ”イワカガミ”、これしか知らない。
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福井県大野市


標高差:685m
佐開集落から見た ”荒島岳”。 鬼谷林道は谷間から伸びている。
標高を稼ぐに従い、笹原の背丈は低くなり、展望も良くなって来た。
大野市街が一望出来る展望が広がる。
広々とした山頂からは360°の展望が得られ、眼下には大野市街が広がる。
電波塔跡が風情を悪くしているが、近々、撤去されるらしい。
春霞ですっきりとは見えないが、山頂より見た ”白山”(2,702m)。
この天気が続くのであれば明日にでも登ってみたいが、
この残雪では息子の運動靴では無理か・・・
山頂から見た西方面の山々であるが、地図を持っておらず山座同定はまったく出来ない。
  下っていると沢山の人が登ってきた。 多くの人は勝原のスキー場から登ってきている様で、おばさんと話ししてみると、朝の5時に出発したと言っていた。 ご苦労さん。
9時15分、1時間10分で下り終えると3台程車が止まっていた。丁度、登ってきた人に聞いてみると林道の舗装が切れた所から歩いてきたと言う。 林道歩きに1時間を要しているものと思われる。
6時55分、思ったより早く35分で佐開分岐点に着く。 ここから尾根道となり
一旦若干下って再び登りとなるが ”もちがかべ!と呼ばれる所からは急登となり
ロープとか鎖が設置してあるが階段が整備されているので使う必要はなかった。
登山道から残雪に覆われた ”白山”が見える様になってきた。
小さな山草が所々に咲いており、下山時には写真に撮りたいと思う。
笹草原になり山頂付近に残雪が見える様になるが、残念ながら登山道からは外れていた。
電波塔跡が見え出し、7時46分山頂到着、気温15℃、山頂には誰も居ない。
360°の展望が利き、北面眼下には佐開の村落が広がる。
東面には ”白山”の山々、西面にも山々が連なる。
春霞か、朝もやか、空気の透明度がいまいちで良い写真が撮れそうにない。
弁当を持って来ていないが山頂でゆっくりして、下りは山草の写真を
撮りながらゆっくり下る。
日本百名山』 お花畑はなかったが意外と花が多く咲いている山だった。
あらしまだけ
深田久弥著の「日本百名山」から
  中学二、三年の時であったか、私は自分の町から歩いて、姉の嫁ぎ先のある福井県の奥の勝山町まで行った。 たしか春休みだったと思う。 九頭竜川に沿って遡って行くと、菜の花の盛りだったことを覚えている。 荒島岳を初めて知ったのはその時だった。
2024年1月3日改定
登山頂付近にあった ”白山”方面の鳥瞰図。 この後 ”白山”へは10月に登ている。
山頂の動画
  画質悪し。